NIKKEI THE PITCHスタートアップ/アトツギベンチャー/
ソーシャルビジネス起業家/学生
支援プロジェクト

CVCの成功を左右する人材育成とは?日経CVCスクールで語られた実践知

CVCの成功を左右する人材育成とは?
日経CVCスクールで語られた実践知

CVC(コーポレート・ベンチャー・キャピタル)の成功には、投資判断から事業連携に至るまで、幅広いスキルを備えた人材の育成が不可欠です。日本経済新聞社が主催する「NIKKEI THE PITCH(NTP)」プロジェクトの一環として開催されたCVCスクールセミナーでは、業界の第一線で活躍する専門家たちが、CVC人材育成の課題とその解決策について、実践的な知見を共有しました。
※本イベントは「その場限り・厳秘」を原則とした完全クローズド形式で実施されましたが、今回は今後の参加を検討されている方向けに、内容の一部を特別に公開します。

イベント概要・登壇者紹介

本セミナーでは、以下の2つのトークセッションが行われました:
・「CVC人材育成の最前線」
・「オープンイノベーションの勝ち筋・負け筋」

登壇者には、以下の方々が参加しました:
・丸田氏(SOLVEX CAPITAL PARTNERS株式会社)
・米安氏(株式会社ケップル)
・松田氏(法律事務所ZeLo)
・満田氏(東急株式会社 フューチャー・デザイン・ラボ)
・石井氏(東芝テック株式会社)

また、NTP事務局からモデレーターも参加し、他では語られない失敗談を交えながら、CVC運営における実践的な課題とその解決策について活発な議論が交わされました。

トークセッション1:「CVC人材育成の最前線」

スタートアップ投資の特殊性を理解する重要性

セッション1では、CVC人材育成の第一歩として「スタートアップ投資の特殊性」への理解が強調されました。特に重要なのは、スタートアップの多くが赤字を前提とした成長モデルを採用している点です。この前提を理解していないと、投資判断の段階で齟齬が生じる恐れがあります。

赤字が「単なる経営悪化」なのか、「成長投資による前向きな赤字」なのかを見極める力が求められます。特にフォロー投資が多いCVCでは、「どこを重視し、どこを省略するか」のメリハリが重要です。スタートアップとの関係を損なうことなく、必要なリスクヘッジを行うバランス感覚が問われます。

イメージ画像
外部専門家の活用と内製化のバランス

外部専門家の活用については、「すべてを完璧に理解する必要はないが、たとえばデューデリジェンスであれば、その目的や潜在的リスクについての基本的理解は必須」との意見がありました。完全なアウトソーシングではなく、専門家のフィードバックを自社の判断に活かせる知識レベルの習得が求められます。

また、事業会社ならではの事情も考慮が必要です。事業シナジーの観点からは、外部では判断できない自社特有の要素があるため、財務・法務の基礎知識と事業理解の両方を備えた人材の育成が不可欠です。

トークセッション2:「オープンイノベーションの勝ち筋」

このセッションでは、満田氏(東急)と石井氏(東芝テック)が登壇し、事業部との連携における成功要因について語りました。

イメージ画像
事業部連携の成功要因

事業部との連携で鍵となるのは、「各事業部のライトパーソンを見つけること」。新しい取り組みに前向きで、一定の権限を持つ人物との関係構築が成功のカギとなります。また、定期的な情報共有の場を設けることで、組織全体でのシナジー創出を促進する工夫も重要です。

イメージ画像

さらに、CVCチーム内においても「投資担当者とは別に、事業開発に特化した伴走者を配置することが有効」との声がありました。既存事業の担当者が新規取り組みに時間を割けない場合でも、CVC側からリソースを提供して協業を推進する体制が求められます。

議論はさらに、「CVCの長期的成功に必要な仕組み」「各社のリアルな失敗例」「経営層とのコミュニケーションの取り方」など、多岐にわたりましたが……
今回、公開できるのはここまでです!

「NIKKEI THE PITCH」では、大企業のオープンイノベーションやCVC担当者の皆様に向けて、実践的な知見を共有する場を今後も提供していきます。次回イベントのお知らせなどは、ぜひX(https://x.com/NIKKEITHEPITCH)をフォローしてください!