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東京駅前から始まる共創の輪 JAPAN CVC BASECAMP今春誕生~NIKKEI THE PITCH Challenger

今春、大企業の新規事業担当者やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)に特化したイノベーション拠点、JAPAN CVC BASECAMPが東京駅前に誕生する。2026年3月6日に都内で開催されたイベント「NIKKEI THE PITCH Challenger」に同プロジェクトをけん引するキーマン3人が登壇。日本各地のCVCとスタートアップの交流や共創を促すコミュニティーの意義について語った。

YNK(インク)エリア再開発推進 スタートアップ呼び込む

東京建物の小島靖弘氏は、「構想の発端は、エリアの面的価値向上と日本の社会課題の解決にある」と説明した。

2026年に創業130周年を迎える同社は、本社を置く東京駅東側の八重洲・日本橋・京橋(YNK/インク)エリアの再開発を進めている。「同エリアは大企業が集積する一方で、良質な個人店やアトリエもある。多様性に富むこの地域にスタートアップを呼び込むことで、街の活性化につなげたい」と語った。さらに経済産業省の資料に触れ、日本はスタートアップの数を増やす段階から、各社が成長し価値を創出する段階に入ったと指摘。そのうえで「スタートアップ単独での成長には限界がある。大企業のネットワークや経営資源を掛け合わせ、事業成長を後押しする場が必要だ」とJAPAN CVC BASECAMPの意義を強調した。

東京建物 まちづくり推進部 小島靖弘氏
東京建物 まちづくり推進部 小島靖弘氏

企業の垣根を越え成功体験や失敗談を共有

続いて同施設の運営を担う FIRST CVC の山田一慶氏が、同社の概要と JAPAN CVC BASECAMP の活動内容について説明した。FIRST CVC は、AIを活用した企業同士のマッチングサービス「CATALYST(カタリスト)」を提供し、550を超える新規事業担当者やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)担当者が集まるコミュニティーを運営している。投資先の選定(ソーシング)やCVCの体制構築も支援してきた。

山田氏は「オープンイノベーションは大企業による成功事例が注目される一方、その裏にある交渉の試行錯誤や社内調整などの努力が見えにくいことが課題だ」と問題意識を示した。「JAPAN CVC BASECAMPでは、アクセスしやすい東京駅前で、CVCとVC、スタートアップがニーズや課題を共有できるオープンコミュニティーを形成したい」と意気込みを語った。

FIRST CVC/Tokyo Metro Ventures CVC担当の桝井綾乃氏(左)とFIRST CVC 代表の山田一慶氏(右)
FIRST CVC/Tokyo Metro Ventures CVC担当の桝井綾乃氏(左)とFIRST CVC 代表の山田一慶氏(右)

FIRST CVCの桝井綾乃氏もコミュニティーの価値に言及した。企業がCVCを立ち上げる際、投資方針の策定や支援先探しに関するナレッジが社内に不足しているケースは少なくない。「JAPAN CVC BASECAMPのように多くの担当者が集う場所で、成功体験や失敗談を共有することで見えてくるものがある。ソーシングにおいても、信頼できる人からの紹介が起点になることが多い」と述べた。さらに「本業ではライバル関係にある企業同士でも、スタートアップ支援の文脈では共創し、新たな価値を生み出せる」とし、交流の場の重要性を説いた。

4月1日にプレオープンしたJAPAN CVC BASECAMPは、5月27日にキックオフイベントの開催を予定。CVCだけでなく、その周りのエコシステムを構成する幅広いプレイヤーを巻き込んでキックオフイベントを行い、9月の本格稼働に向けてコミュニティを活性化させ、日本独自のイノベーションが次々と生まれる土壌を育んでいく構想だ。登壇者らは「この新たなオープンイノベーション拠点に多くのプレーヤーが集まってほしい」と参画を呼びかけた。

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