1日目
船で豊島に上陸したあと、まず向かったのは、豊島美術館でした。アーティストの内藤礼と建築家の西沢立衛が制作した「母胎」という巨大な建造作品を見学し、静かに自分を見つめ直す時間を過ごしました。その後、瀬戸内海を一望できる絶好のロケーションにある宿泊先「エスポワールパーク」に移動し、館長の三好洋子さんから、豊島の歴史や暮らし、三好さんがこれまで歩んできたキャリアや豊島に移住してきた理由などをお聞きし、なぜここが合宿先として選ばれたのかを学びました。夜は出張シェフによる瀬戸内レモンを使った特別メニューがふるまわれました。

2日目
朝8時、本プログラムのメンターである連続起業家の安田光希さんのオープニングレクチャーからスタート。経営する事業の話から、起業・再起業、海外進出に至るまでのパーソナルストーリーや現在と未来のヴィジョンについて。続いて、スクール生が10月の東川町合宿から今日までの進捗報告と質疑応答を約1時間ずつひとりひとり発表しました。その後安田さんやバディの高堰うららさんのほか、一緒に参加した投資運用会社のレオス・キャピタルパートナーズの方々からフィードバックをもらい、それぞれの事業をブラッシュアップしていきました。

3日目
前日に続き、朝からスクール生の進捗報告と質疑応答。より具体的なアドバイスをもらい、活発な意見交換をしました。午後は気分転換に島内を散策しました。豊島の玄関口となる港に面した家浦地区の集落の古い民家を改修した、アーティストの横尾忠則と建築家の永山祐子による「豊島横尾館」を訪問するなど、新しい発想へつながる刺激を受けたり、島民らとの対話も楽しむことができました。戻ったあとは、安田さんから事業の成長戦略や出口戦略(Exit)についての講義があり、事業のスケールアップに必要な視点を学びました。

4日目
最終日、この合宿を通して学んだことを次の行動に結びつけるために、エフェクチュエーションの考え方に基づいた「自分は誰を知っているか」というワークショップを実施し、スクール生一人ひとりが自分の学びやプログラム全体を通じて感じたことを発表し、共有し合いました。

さいごに
豊島合宿は、自然豊かな環境の中で自分自身を見つめ直し、事業アイデアを磨き上げる時間となりました。スクール生同士、率直な意見を交換し合ったり、メンターやバディ、レオス・キャピタルパートナーズの方々からアドバイスをもらったり、他者との深い交流を通じて、新たな気づきとモチベーションが得られたようです。この合宿での学びを活かし、2月に迫った最終プレゼンに向けてスクール生がどのように事業を進化させていくのが期待されます。


