今回のテーマは「エフェクチュアル・シフト~不確実性から企業家的機会を見いだす」。冒頭、エフェクチュエーションの考え方として、民話「わらしべ長者」を一例にとり、そこに企業家の本質が詰まっていることが示されました。ゴール設定、市場調査、計画立案を経て実行へと移る「戦略計画」と、直感で進める「脱・戦略計画」のいいところを組み合わせることがポイント。まず「できること」から行動を起こし、振り返りを絶やさないという戦略のなかで、チャンスをどう見つけだすのかという学びとなりました。

社会や顧客のニーズは絶えず変化し、国際情勢やコロナ禍といった不確実性が高まる現代では、予測に頼らない合理的行動が求められます。そのなかで、新市場の創出や創造的な発想を促すエフェクチュアルな思考や行動が、時には人生の幸福度を高める手段にもなり得るということをいくつかのケーススタディを通して考えることになりました。それをふまえて後半はグループに分かれ、自身の仕事にどう活かせるかなどを議論しました。
