NIKKEI THE PITCHスタートアップ/アトツギベンチャー/
ソーシャルビジネス起業家/学生
支援プロジェクト

NIKKEI THE PITCH SOCIALBUISINESS SCHOOLの最初のプログラムとして、北海道・東川町で10月11日から14日の4日間にわたり、合宿を開催しました。北海道・東川町は旭川市に隣接する人口約8,500人の町です。世界にも類のない「写真の町」宣言を1985年に行うなど数々のユニークな取り組みで成果を積み、まちづくりの成功例として知られています。

1日目

合宿初日は旭川空港から直行してすぐに、役場の室長の案内で町を見学し、町の魅力や工夫について学びました。

合宿の様子
合宿の様子

続いて、東川町と提携する企業から「地域おこし研究員」として出向する社員らを交え、東川町について気づいたこと、もっと知りたいことについて語り合うワークショップを実施しました。この日が初顔合わせとなったスクール生らは徐々に緊張をほぐしていくと同時に、外からこの町にきている人々の視点から東川町がどのように映っているのかを学びました。

合宿の様子
合宿の様子
合宿の様子
合宿の様子

宿泊施設は東川町が運営する「キトウシの森」という自然の中にあり、その施設内でジンギスカンのバーベキューを夕食にとり、温浴施設も体験する中で、スクール生同士の会話も深まっていきました。初日ながらも、フラットな距離感で起業からプライベートのことまで話し合えるコミュニティが生まれていました。

合宿の様子

2日目

朝9時より朝食をとりながら、本プログラムのバディを務める高堰うらら氏(26歳)のレクチャーからスタート。高堰氏が経営する事業の話から、起業に至るまでのパーソナルストーリーや現在と未来のヴィジョン、意思決定の方法や生き方など、ビジネスを立ち上げるための心構えについてなどの発言があり、活発な質疑応答が飛び交いました。

合宿の様子
合宿の様子

レクチャーのあとはスクール生が準備してきた「私の履歴書」を全員から発表してもらいました。「私の履歴書」とは、日本経済新聞の最終紙面に1956年から掲載されている連載読み物であり、ひと月ごとに各界の著名人が交代で、出生から連載時に至るまでの半生を描く自伝です。このスクールでは、モチベーショングラフなどを使って自分の人生を振り返り、見えてくる価値観や特性から自分を知り、現在と未来に繋げるものとして活用しています。過去のコンプレックスや現在の思いなど、赤裸々に自己開示し合うことで、とことん正直に意見を言い合えるコミュニティの形成にも繋げています。スクール生らはこれを機に互いを深く知りつつ、質問や意見から自己を再整理することができました。

合宿の様子
合宿の様子
合宿の様子

3日目

持ち時間各50分で、スクール生より事業紹介プレゼンをおこないました。テーマ、背景、事業の内容や形態、目指す先もそれぞれ違う中で、スクール生は互いの発表から学びを得つつ、一緒に参加した投資運用会社のレオス・キャピタルワークスやレオス・キャピタルパートナーズの方々などから質問や助言をもらい、今後のブラッシュアップの糧となりました。

合宿の様子
合宿の様子
合宿の様子

4日目

ついに最終日。振り返り講義とワークショップで締めくくりました。企業がなぜESGに配慮した経営をしているのか、企業価値とは何なのか?について、それぞれの視点での企業価値について話し合いました。最後に、スクール生一人ひとりからこのプログラムを体験した感想を発表。「東川町の豊かな自然や食、人やまちづくりに触れることで、地域視点での学びを得た」「この環境だからこそ、快適にスクール生の発表や自分の価値観に向き合えた」「他のスクール生から学びを得るだけでなく自己開示し合ったことで、かけがえのない仲間のいるコミュニティができた」などの声が上がりました。

合宿の様子
合宿の様子
合宿の様子
合宿の様子

4日間にわたり、北海道・東川町に住む起業家、企業人、職員の方々と対話を深め、また自身の人生や事業を見つめ直し、他者と自己開示し合ったことで互いに率直な意見をぶつけ合うことができました。本プログラムを通して、深い自己理解と同世代の正直な仲間を得られた点が、参加者たちにとって最も大きな収穫となったようです。ありのままの価値観に向き合ったスクール生たちが、2月末の発表に向けて、どのようにビジネスアイデアを練り直してくるかが楽しみです。

合宿の様子