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谷 健太郎

谷 健太郎

株式会社アットオフィス 代表取締役

挑戦者の背中を押し、日本を豊かにする - 不動産の枠を超えた「イノベーションとモメンタム」の創出

2026年5月12日収録

インタビュー書き起こし

法人向け不動産仲介を軸に、オフィス選定から内装の設計・施工までを一気通貫で手がける株式会社アットオフィス。代表取締役の谷健太郎氏が、大手メーカーからの家業承継、オフィスという場の新たな価値、そして「共創共栄」による豊かな日本の実現に向けた挑戦を語ります。

大手メーカーから「不安定なベンチャー」へ飛び込む

A

私は、法人向け不動産仲介を軸に、オフィス選定から内装の設計・施工までを一気通貫で手がけるアットオフィスで社長をしています。実はもともと大手メーカーに勤務し、父の会社を継いだのです。1万社以上の移転支援に携わるなかで、オフィスという場の価値そのものについて、ずっと考え続けてきました。

転機は2018年です。父から、創業した3社目の会社であるアットオフィスを「継いでほしい」と言われました。正直、当初は葛藤がありました。安定した大手企業を離れることへの不安がありましたし、「家業を継ぐ」ということを全く意識していなかったので……。ただ、日本の中小企業が後継者不足という大きな課題に直面している現実を考えたときに、「自身に承継という選択肢を与えられていることは幸せなことだ」と思うようになりました。自分が継ぐことで日本に貢献できるなら、その役割を引き受ける意味は大きい。

そう考え方が変わり、2021年にアットオフィスに入社しました。不動産業界はまったくの未経験。不安はありましたが、ビジネスとしての将来性を感じていましたし、それ以上に、多くの経営者から尊敬を集めていた創業者の父に可能性を感じたことが、最終的な決め手でした。

オフィスの新価値。「イノベーション」と「モメンタム」を醸成する場へ

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オフィスの価値は、以前とは明らかに変わったと感じています。単に与えられたタスクをこなすだけの場であれば、生産性はいずれ頭打ちになりますし、そこから新しいものは生まれにくい。だから私は、オフィスを「イノベーションとモメンタム(勢い)を醸成する場」として捉え直すべきだと思っています。

たとえば、同僚との何気ない会話のなかから次のビジネスの種が生まれることがありますし、対面で同じ体験を共有することで、組織が同じ方向を向く一体感も生まれます。私は、そこにこそオフィスの本質的な価値があると思っています。採用戦略の面でも他社との差別化につながると見ています。

圧倒的なデータベースと「三方良し」のクリニック仲介

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アットオフィスの強みのひとつは、東京・神奈川エリアで屈指の物件データベースを持ち、高頻度で更新し続けていることです。このデータベースをもとにお客様と対話をすることで、お客様自身もまだ気づいていない最適解を見つけることができる。私たちは単なる仲介ではなく、伴走者のような役割を果たせると思っています。

なかでも特に力を入れているのが、クリニックの仲介事業です。ビルオーナーにとっては、クリニックが入ることで安心感が生まれ、ビルのブランディングにもつながります。一方でドクターにとっては、安定した人流のあるオフィスビルの空室を活用して開業するというのは新しい選択肢なのです。一般的には難しいとされる領域ですが、オーナー、テナントであるドクター、そして仲介会社の三者それぞれにメリットがある「三方良し」の状態をつくることで、独自のポジションを築いてきたと自負しています。

AIとの共創と100億円企業へ

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これからの成長を考えたときに、私が大事にしているのはテクノロジーの活用と人材育成です。AIは人間の代わりになるものではなく、膨大な物件情報を絞り込むような場面で力を発揮する「相棒」。最後に意思決定をするのは、お客様です。私たちは伴走者として、お客様の未来に責任を持ち、意思決定をお助けできる人間であるべきです。

もうひとつ強く思っているのは、社内からたくさんの「経営できる人材」を育てていきたいということです。自分の意思で挑戦できる環境を整え、組織全体の成長スピードをもっと上げたい。グループ全体で売上高100億円という目標もありますが、私にとってそれはあくまで通過点です。最終的には、日本を代表する会社になり、挑戦する人たちから長く愛される存在でありたいと思っています。

持続可能な社会への貢献。失われた30年を終わらせるために

A

私はいわゆる「失われた30年」を生きてきた世代です。だからこそ、自分の娘たちの世代にさらに30年を失わせるわけにはいかないと本気で思っています。私の情熱の源泉にあるのは、その強い使命感です。

不動産仲介を、私は「挑戦者支援事業」だと捉えています。成長を目指す企業の背中を押し続けること。そして、社外のパートナーと一緒に事業をつくる「共創共栄(きょうそうきょうえい)」という考え方を通じて、国力を高め、豊かな日本を次の世代に引き継いでいくこと。その実現に向けて、これからも愚直に取り組んでいきたいと思っています。

企業情報

会社概要

会社名 株式会社アットオフィス
代表者 代表取締役 谷 健太郎
事業内容 ・法人向け不動産(オフィス・クリニック)の賃貸仲介
・物件選定から内装の設計・施工までの一気通貫サービス
・居抜きオフィス承継支援、クリニック開業支援
実績 累計1万社以上の移転支援実績
ビジョン 共創共栄の次代を創る